令和7年5月11日～12日まで飯坂温泉に旅行に行く。
やまびこ137号で12：00東京駅発13：31福島駅着の予定で出発する。
山形新幹線のつばさ号も連結。
昼食は東北復興弁当をいただく。東北の名物のオカズが沢山入っている。
福島駅に到着。
福島駅の外れの飯坂線のホームに到着。ひなびたホームだ。
飯坂線の電車23分で飯坂温泉駅に到着。終着駅。
駅前には松尾芭蕉の像がある。奥の細道の旅の途中で飯坂温泉に泊ったらしい。
迎えのバスで5分くらいで本日の宿、飯坂温泉ホテルジュラクへ到着。
ホテルのロビーでチャックイン。
豪華な内装である。シャンデリアが凄い。
ホテルは川の渓谷沿いにあり、フロントは8階である。
10階の居室は広くて素敵である。
ホテルの隣りの皇室ゆかりの茶室を見学する。
何でもここには皇室御用達の飯坂溫泉一の名旅館があったらしい。
旅館は廃業したらしい。その茶室はジュラクの所有になったらしい。
皇室や現天皇陛下の来賓記録が在る。
茶室の庭園が素敵である。
8階の花ももの湯へ行く。外部からの日帰り溫泉もやっているようだ。
溫泉入口。右が男性入口。左は女性入口。
ホテルの露天風呂（ＨＰより）。滝や森が在り、解放感あって気持ち良かった。
17時45分にバイキング会場の「花もも」へ行く。
ステーキ、天麩羅、寿司などバイキング料理が並ぶ。
ステーキ、生ビール、天麩羅、寿司、刺身・・・。食べきれない。
デザート、アイスクリーム、コーヒーをいただく。
ホテルジュラクは創業100年らしい。館内の写真展示。
創業者は安い西洋食堂で成功したらしい。
職員の写真。翌日、チェックアウト後、荷物を預けて旧堀切邸に向かう。
ホテルから近くの旧堀切邸に到着。
館内は無料。飯坂町に寄贈されたようだ。堀切家の歴史のビデオを見る。
堀切家の初代は若狭から来た武士らしい。この飯坂の地で酒、味噌など
豪農として栄える。氾濫する川を造成したので「堀切」の名字帯刀を賜わったらしい。
堀切家の正面入口。
日本最古の十間藏。かってはここに米俵が溢れていた。
堀切家の内部。
白川藩主の松平定信の「詠帰」の掛け軸。定信はここ堀切家に1週間の長逗留し、
地元の教養人らと歌会、宴会をしたらしい。寛政の改革で厳しい人物と見られるが
実際は文武両道に優れた教養人であった。「詩を詠じて帰る」から「詠帰亭」と
堀切家に残す。
三十六歌人の襖絵。ガイドの人の話では堀切邸は本家が途絶えると
荒れていたらしい。町が2億円掛けて整備したらしい。この襖絵も痛んでいたのを
新たに襖に張り替えたらしい。この絵は堀切家の当主が絵師を長逗留させて
描かせたらしい。お金持ちのやる事は贅沢である。
ガイドさんが豪華な堀切邸の内装を説明してくれる。
藏を三つ案内してくれる。黒い藏は戦争中、爆撃の目印になるから黒く塗ったという。
藏の中を見学。
堀切家の名字帯刀の図。堀切家の文献は少ない。これは他家にあった絵図だという。
堀切家の系図。堀切家からは多数の政治家が出た。衆議院議長や東京市長、
イタリア大使など多数の要職を歴任した。
上野公園で関東大震災の復興計画を昭和天皇に説明する堀切氏。
慶応義塾の福沢諭吉と記念写真。福沢の中津の生家での撮影らしい。
藏の中の収蔵物。
松平定信の「詠帰亭」の号のレプリカ。
ガイドさんが古い紙幣やメンコを見せてくれる。
古い紙幣が小さいのは紙が高価だったからだという。
堀切邸の屋根は石葺きと聞いて驚く。日本では石葺きの屋根は東京駅など
五カ所しかないと言う。イタリア大使時代に石葺きの屋根を知ったらしい。
石葺きの屋根の黒い石の見本を見せてもらう。習字の硯に似ている。
堀切家の庭の大木。この向こうに川が流れ、氾濫するその川を造成したので
「堀切」の名字帯刀を賜わった。昔はこんな大木だらけだったのだろう。
この巨木にはアオバズク（フクロウ）が来るという。
裏庭の堀切家の長屋、作業場で現在は足湯にしている。
りっぱな足湯だが誰も利用していないので勿体ない。
珍しいモミジの花。
鯖湖湯。芭蕉も入ったという共同湯。47度の熱い湯である。
巨大な桶の形をした溫泉の源泉管理棟と神社。
神社の脇にあるお湯かけ薬師如来。石像にお湯をかけて祈る。
松尾芭蕉の奥の細道の碑。芭蕉は飯坂溫泉に一泊したが「溫泉は良かったが
泊まりは土間にムシロで夜は雨漏り。ノミ、シラミに襲われて病がぶり返した」と
散々だったらしい。
与謝野晶子や正岡子規の歌碑。二人もこの溫泉に来たらしい。
鯖湖湯の当たりが昔の飯坂溫泉の中心街だったらしい。素敵な建物が多い。
飯坂線で福島駅に戻る。
福島駅から歩いて御倉邸を訪ねる。日銀福島支店長の邸宅らしい。入館料無料。
玄関入口。玄関には人力車車夫の小屋があった。
沢山の部屋がある。福島経済の要人がここに集まったのだろう。
庭からの眺めも美しい。
御倉邸の全景。
阿武隈川の眺めも素晴らしい。
米沢藩の米藏。阿武隈川沿いに水運で米が集積された。
福島駅に戻り、ドトールでサンドイッチとアイスコーヒーをいただく。
やまびこ214号で14：23福島駅発、16：16東京駅着で帰宅する。
楽しい飯坂溫泉の旅であった。
